十津川村 奥吉野発電所
夜間の電力需要の少ない余剰電力を使用して下部旭ダムから
上部貯水池ダムへ水を汲み上げ電力需要が大きくなる時間帯に
上池ダムから下池へ水を落とし発電する水力発電です
《十津川と旭川の合流点より約5km上流に奥吉野発電所がある
この発電所は瀬戸谷に高さ110mの上部ダム(ロックフィル式)と
迫(せい)に高さ86mの下部ダム(ドーム型アーチ式)を築き505mの落差をつくり
上・下部ダムを延長約1700mの水路で結び地下発電するもの
昭和55年(1980)の完成まで9年間
延120万余の人力と80億の巨費を投じた
発電量120万6千キロワット建設時東洋一といわれた大揚水式発電所 》
(十津川村 HPより抜粋)
地下にもぐってますので奥吉野発電所として見えるのはここだけです
昭和50年代
この頃は家人も若く活気に満ちていた頃...数日徹夜も続いたと...
この現場 とに角スケールが大きくて
延120万余の人力と80億の巨費を投じたそうですから
会社から普通は一現場に現場代理人1人と職人さん5~20名位いなんですが
奥吉野発電所は関電や他の土木関係の会社と共に
鉄管や金物・バルブ関係をになう家人の会社も総出で取り組んだ現場です
家人の会社から当時駐在員5人と職人さんが100人程働いたと言って
多分長いダム建設やメンテナンス工事の中で
一番やりがいを感じ全力投球で行なった発電所だったと思います
工事した長い鉄管やダム機械部分が地中ですから
頑張った成果が見えないのがとても残念なんですけれど...(旭ダムは見えます)
水没記念の碑
ここには椿が咲いて新緑もとても綺麗でした
近くの風景
7~8年前の水害の後
十津川村も綺麗なトンネルや橋が多く見られる様になりました
新しい橋などが完成直後に一昨年(H.23年)の水害が起こったと思います
この日は椿山ダム・旭ダム・奥吉野発電所とみました帰りに
猿谷ダムの横を通りました
猿谷ダム こんなにダムを見て今はやりのダムマニアになった気分
ちょっと当時のエピソードを
山の中に長期にわたって常に何万人の男の人が働いたわけです
もちろん飯場です
毎日の食料品だけでも半端では有りません...村が潤った事でしょう
谷瀬の吊り橋の近くにありました酒屋さん(今もあるかどうか?)
工事期間中(およそ9年)のお酒の小売り上げ高は日本一だったそうです
当時は安い酒屋も有りませんから
この酒屋へ注文をするのみ...一生のお金を稼いだと話題だったようですよ
そのころ十津川へ遊びに行ってそこを通る度にこの酒屋だよ~~って
しかし飲むもんですね(@^-^@) 売り上げ日本一とは...
奥吉野発電所と前後して工事をしました旭ダム(下部ダム)下に続きます
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by yuko-2816 | 2013-05-22 08:45 | ダム&工事(家人) | Comments(0)